ママにも関係ある!?親知らずの痛みと抜歯のベストタイミング

「親知らずっていつか抜くものだと思っていたけど、育児中の今、なんだか痛む気がする…」「妊娠中や授乳中でも抜歯できるの?」そんな疑問や不安を感じたことはありませんか?

実は、親知らずの痛みはママにも無関係ではありません。特に子育て中は自分のことを後回しにしがちですが、放っておくと大きなトラブルに発展することもあります。

この記事では、親知らずの痛みの原因や、抜歯に適したタイミング、育児中や妊娠中に気をつけるべきポイントについて、解説します。

親知らずってどんな歯?

親知らずは、正式には第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)という一番奥の歯のことを言い、智歯(ちし)とも呼ばれます。一般的に17〜30歳頃に生えてきて、上下左右に1本ずつの計4本あるのが通常ですが、生えてこない人もいれば、1〜2本だけの人もいます。

多くの親知らずは、斜めや横向きに生えてくることが多く、周囲の歯ぐきや隣の歯に悪影響を与える場合は抜歯が必要になることが多いです。

親知らずの痛みの原因

親知らずによる痛みの原因には、以下のようなものがあります。

1. 歯ぐきの炎症(智歯周囲炎)

一部しか顔を出していない親知らずの周りに細菌がたまりやすくなり、歯ぐきが腫れて痛む状態です。放置すると膿がたまり、顔が腫れることもあります。

2. 隣の歯への圧迫

親知らずが斜めに生えることで、隣の歯を押してしまう場合があります。その結果、歯列の乱れや歯根吸収(歯の根っこの部分が溶けて、短くなったり、消失したりすること)などのリスクが高まります。

3. 虫歯や歯周病

親知らずは口の中で一番奥にあるため、歯ブラシが上手く届きづらく、磨き残しが多くなりやすい(汚れや細菌が溜まりやすい)歯です。そのため、親知らずは他の歯と比べて虫歯や歯周病になりやすく、進行すると痛みの原因になります。

親知らずの抜歯にベストなタイミングとは?

親知らずを抜く適切なタイミングは20歳前後とされています。この時期は、親知らずの根が完全に成長しきっておらず、顎の骨も柔らかいため、抜歯が難易度が高くなく、治癒も早いためです。基本的には、症状が出る前の“予防的抜歯”が負担も少なく、回復も早いためおすすめです。

30歳以降になると、骨が硬くなり歯の根もしっかりと出来上がっているため、抜歯の難易度も上がり、抜歯後の腫れや痛みが出やすくなってしまいます。親知らずがある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

抜いたほうが良い親知らずの特徴

以下の場合は、歯科医院での早めの処置をおすすめします。

※親知らずがまっすぐ生えていて、上下で噛み合っている場合は抜く必要はありません。

ママ世代こそ注意!親知らずとライフイベントの関係

妊娠中・授乳中に痛みが出た場合

妊娠中は、ホルモンバランスの変化で歯ぐきが腫れやすく、親知らずの痛みが悪化しやすい時期です。また、授乳中も薬や治療の制限があり、すぐに抜歯できない場合もあります。そのため、妊活中〜妊娠前のタイミングで親知らずをチェック・抜歯しておくことが理想とされています。

育児中に痛みが出た場合

育児中は通院時間の確保が難しく、急な痛みで予定が崩れるとママにとっては大きな負担です。定期検診の際に親知らずの状態を確認し、トラブルのないうちに計画的に抜歯するのがベストです。

親知らずを抜歯した場合、通常2〜3日は、痛みが出る場合が多く、長引く方なら1週間程度痛むこともあります。お子様のお世話との両立が不安な方は、パートナーやご家族のサポートが得られる日程で予約するのがおすすめです。

親知らずの抜歯の流れと注意点

抜歯の流れ(一般的なケース)

  1. 1.レントゲン撮影で親知らずの位置・向きを確認
  2. 2.麻酔をして抜歯処置(時間は10〜30分程度)
  3. 3.抜歯後の止血と縫合
  4. 4.1週間後に抜糸

親知らずの生え方によって抜歯が難しいケースでは、口腔外科での対応が必要となる場合もあります。

抜歯後の注意点

抜歯後の痛みや腫れは、時間が経つにつれて徐々におさまりますが、症状が重たい時や合併症が引き起こされた場合は、すぐに治療を受けた歯科医師に相談しましょう。

まとめ:親知らずの管理もママの健康管理のひとつ

子育てや仕事に忙しいママ世代こそ、自分の歯の健康を見直すタイミングが必要です。親知らずの痛みや腫れは、「いつか治るかも」と放置せず、歯科医院での早めの相談・対策を心がけましょう。

妊娠・授乳・育児などライフステージに合わせた治療プランの提案も可能ですので、気になる方はぜひ一度、かかりつけの歯科医へご相談ください。

なかの歯科クリニックではお母さんと赤ちゃんの健康を一緒に守るための取り組みをしております。

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記事監修 Dr.中野 純嗣
なかの歯科クリニック
院長 中野 純嗣

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