顎関節症
顎には筋肉と関節と神経が集中し、下の顎をささえています。 この顎の関節やその周囲が何かの原因で痛みや動きにくくなるのが顎関節症です。
生まれつき関節に問題のある方や顔面打撲や事故による外傷がある方。
あごの周りの筋肉を緊張させ噛み合わせがアンバラスになり、無理な力が関節にかかり顎関節に負担をかけることもあります。
・歯ぎしり
・何かに熱中したり緊張して強くくいしばる(パソコン・スポーツ)
・頬杖をつく癖
・うつ伏せで寝る
・不良姿勢(猫背になっていたり、顎を突き出すような姿勢になっていないか)
・左右どちらか一方でばかり噛む癖など
以上は顎の関節に大きな負担をかけます。
● あごが思い通りに動かず、食べ物が噛みにくい。
● あごを動かすと不快な音がする。
● 痛みを感じて口が開かない。
● さらに症状は顎ばかりでなく、肩こりとか、腕や指のしびれ、偏頭痛、耳や鼻にも不快感を覚えることもあります。
● 顎関節やその周辺に異常を感じる。食べ物を噛む時に痛みや異常を感じる。
● 食事をしているとあごがだるい、口を動かすと顎関節に痛みがある、噛みしめると顎関節が痛い。
● 口を開けたり閉じるする時に顎関節でカックン、コッキンというような音がする。
● 口が開けにくくなったり、口の開閉をスムーズに行うことができない。
● 口が左右にうまく動かない、開けにくい、あごが外れることがある。
● 頭痛、首や肩・背中の痛み、腰痛、肩こりなどの全身におよぶ痛み
● めまい、耳鳴り、耳がつまった感じ、難聴
● 眼のつかれ、充血、涙が出る
● 鼻の症状(鼻がつまった感じがする)
● 顎が安定しない、噛み合わせがうまくできない
● 歯の痛み、舌の痛み、味覚の異常、口が渇くような気がする
● 嘩下困難、呼吸困難、四肢のしびれ等が起こる場合もあります
● 筋肉マッサージ:筋肉の緊張を緩和させるために行います。
● 顎関節可動化訓練:手で口を大きく開けることにより口の開く範囲を増大させます。
痛みがある場合には、まず痛みを取ることが重要なので痛み止めの薬が出されます。そのほか、神経性のもの(ストレス)もあるので、これを緩和するための投与や、筋緊張の緩和と痛みの軽減を目的として投与されることがあります。
顎関節の筋肉への負担を軽減し、食いしばりや歯ぎしり由来の顎関節を治療します。
「スタビライゼー ション型」・「アンテリア リポジショニング型」・「ディスク リキャプチャリング型」など症状により様々なタイプがあります。
顎関節症の原因となった悪習慣、悪癖などを患者さんに自覚してもらい、主体的に取り除くように行動させる療法です。
● 頬杖、うつぶせ寝をしないようにする。
● 痛みのある側で噛まないようにする。
● 硬いものをガリッと噛むないようにする。
● 歯ぎしりや食いしばりをしないようにする。
● パソコンの横に「食いしばらないように!」などの張り紙を貼るなど。